Hiroto_Kikegawa / Kalos Gallery

会期

 2013年10月26日(土)~11月10日(日)
 13:00~19:00、月曜日休み(11/4は除く)
 入場無料

 終了しました。

亀卦川宏人写真展 瞬き

家族や身近な人を見つめていて、
ただ振り返るその仕草がずっと忘れられないことがあります。
ただ佇んでいるその数秒間に、何故か心を奪われることがあります。
まばたきとまばたきの隙間の、わずかな時間の出来事です。
それは、見つめている人やものに対して、強い思いが自分にあるからだと思います。
その見つめる時間と思いを写真に留めてみようと思ったのが、今回の写真を撮るきっかけです。

ですが、そういったきっかけとは無関係に、これら写真の中では、
わずかな所作がいろいろな想像を掻き立てるのです。
土の匂いであったり、その場のざわめき、張り詰めた空気感、
そんな目に見えないものが見えてくる気がします。

写真とは記憶そのものではなく、思い出すきっかけを与えるにすぎない、といつも思います。
ですから、見えたものはおそらく、見る人それぞれの記憶なのでしょう。
そうであれば嬉しいです。

亀卦川 宏人


カロス・ギャラリーは、宮城県仙台市在住の写真家 亀卦川宏人(きけがわ ひろと)の初個展となる
「 瞬き 」を開催します。

カメラにおけるレンズの役割は、人間の眼に相当し、実際その構造は、瞳にある虹彩を意味するアイリスが名称として使用されるほど、似ています。光を取り入れるために瞬間的に絞りを開き、フィルムに画像として定着させる行為は、タイトルでもある「瞬き」を連想させます。また、このように、現前にある光景を一瞬の内に切り取り、半永久的に過去を振り返ることが出来るメディアとして生まれた写真は、単なる記録のメディアとして使用されるばかりでなく、いくつかの興味深い光景を撮ることが出来るものでもあります。

そのひとつとして、多重露光があります。一口に言ってしまえば、一枚のフィルムに数度露光させることで、いくつかの違った光景を混在させることが出来る撮影方法です。偶然性や恣意性を含ませることが出来、構成されるイメージは、日常性や現実感を失わせ、一種独特の世界観を持たせることが可能になります。

亀卦川は、以前よりフィルムに多重露光させた作品制作を行ってきました。但し、その多くは、違った光景の組み合わせを意図的に、もしくは偶発的なズレから生まれてくる抽象性を狙ったものではなく、むしろ、同じ場所、そこにある何ものかが時間により変化する姿を有機的に写し取ったものです。それは、一度眼に焼きつけた光景が、その後時間を置き、再び眺めた時に感じる変化の余韻を、カメラを手段とすることで、自分自身が確かめているかのような印象でした。

今回の初個展で、これらの作品を発表するにあたり、自分自身がその時に感じた或いは思ったそれぞれの事情を見直し、再評価する作業を繰り返し行いました。いくつかの写真はいったん外に省かれ、更に選択が進むにつれ、一度省かれたものが再び生き返るといったまるで迷路を彷徨っているかのような行程でした。それは同時に、自己の有する記憶と結果として残された写真から見え隠れする感情とを比較、対照し、作品として、新たな想像へといざなう何ものかを掬い上げる行為といっても良いものでした。

いつしか、時間のずれから生まれた偶発的なイメージの写し絵は、自分の記憶の残像に留まらず、やがて、手元から離れていくような感覚を生み、更には、思いもしない記憶を呼び起こし、そして、それらはまた違った何かに繋がっていくのではないかとの考えに辿りつきます。おそらく、作品のいくつかは見る者へ直接的に刺激を与えるでしょう。いわゆる共感や同調だけではなく、共時性や因果性も含め、見る者それぞれが自身の解釈で感じてもらえれば、そこから新しい価値を産むやかもしれません。繋がっていく何かは未来へと向かっていくものですが、すでに記憶の中に残されていたものでもあるのです。

時間の波間に浮かぶ記憶の泡を掬い取るようにして選ばれた作品は、見る者を不思議な既視感と共に新たな世界へと導いてくれることでしょう。ほんのひと時、それぞれの作品に向かい合い、己の感性が静かながらも確実に動きだしていることに気づいてもらえたなら幸いです。

多くの方々のご来廊を心より願っております。


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○プロフィール

亀卦川 宏人 Hiroto Kikegawa

1973年生まれ。仙台市在住。
毎日変わっていく何かを、見過ごしがちな何かを、
記憶とは違った形で見てみたいと思い、日々写真を撮り続けています。

WEB SITE  http://hirotograph.com/
Email  kamehati@gmail.com




○出展歴
2010年  8月  3人展「そこに、或るもの」~それぞれの視線~(カロス・ギャラリー)
2011年  3月  Photo Showcase(カロス・ギャラリー)
2011年  9月   グループ写真展「11-10+1」 (富士フィルムフォトサロン仙台)
2012年  8月  Photo Park - 写真の眼 -(カロス・ギャラリー)
2012年  10月  グループ写真展「12-12」 (富士フィルムフォトサロン仙台)

        他 グループ展 多数出展

 

Opening Partyのご案内!!

本個展を記念して、Opening Party を開催します。

 日時 10月26日(土) 19:00 - 21:00 (延長あり)
 場所 カロス・ギャラリー内
 参加費 ¥800 
 予約不要、入退出自由、差し入れ、持ち込みは大歓迎です。

宜しくお願いいたします。

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フォトブック販売のご案内

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本個展を記念して、フォトブックを限定50部、販売します。
作家自らがセレクションしたイメージ、20点で構成されています。

【仕様】
○6色フルカラー印刷
○A4サイズ、24ページ、中綴じ
○ファインペーパーの風合いを持ち、高度な印刷再現性を持つセミグロス紙を使用

【販売価格】
¥1,000

【ご予約、購入方法】
○申込フォーム、メール、お電話でご連絡下さい。
○商品のお渡しは、基本ギャラリーになります。精算もその時点になります。
○発送をご希望の方は、申込フォームでお申し込み下さい。
 その際に、お問合せ欄に、予約購入する冊数、郵便番号、住所をご記入下さい。
 発送の際は、発送手数料¥100が追加になります。
 お申し込みがあり次第、銀行振り込み先をメールでご連絡します。
 ご入金確認後、メール便での発送になります。
 メール便のため、ポスト投函になり、日時指定は出来ませんので、あらかじめご了承下さい。
○発送は写真展開催後となります。



ご来廊の際にご購入は可能です。
但し、商品が無くなり次第、販売は終了となりますので、あらかじめご了承下さい。

 

在廊予定日時

10/26(土)初日   13時~終日
10/27(日)    14時~18時
11/ 2(土)     13時~19時
11/10(日)最終日  13時~19時

*都合により、在廊出来ない場合もありますので、その際はご了承ください。
*予定は随時更新しますので、ご来廊を予定されている際は、ご確認下さい。