Kiyonobu_Kazuyoshi / Kalos Gallery

会期

 2013年3月9日(土)~3月31日(日)
 13:00~19:00、月曜日休み 入場料 \300
 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

終了しました。

清信一芳写真展 「 かげを、いろどる 」

カロス・ギャラリーは、福島県南相馬市在住の写真家 清信一芳(きよのぶかずよし)の初個展 となる 「 かげを、いろどる 」を開催します。

清信は、当ギャラリーで数多くの企画展に出展を重ね、独自の世界観を模索し続けてきました。描く世界は常に一貫したもので、イメージそのものに囚われない心象を表現していると言えます。時に儚く、時に強く、優しいまなざしで対象に接し、その時に湧きあがる自己の感情を静かにそして押し付けることなく我々の前に提示します。一見すると、ピンボケのように写し出された作品や象徴的な光の輝きは、すべからず自己の心の揺れや惑いといった感情の一端でもあるわけです。

しかしながら、大震災を境に、そういった自身の作品に対し、ひとつの疑問を投げかけるようになります。それは、写真を撮り、それを持って自己表現しようとする者であれば誰もがぶつかるであろう、何がゆえに写真を撮り続けているかというもっとも単純でかつ重要な命題でした。言葉を換えれば、自分の心持を写真として表現するだけなら、単にエゴや自己満足的な感情に流されているだけに過ぎないのではないかという疑問でもありました。生活が一変し、カメラを持つことすらままならない日が続いたことが、さらに混迷を深くしていきました。

この時点で、趣味的世界に埋没し、自分の楽しみだけの為に続けることも可能であったわけですが、それを良しとはしませんでした。いつしか、たとえ間違っているかもしれないけれど、自分が納得しうる答えを導き出すには、心の思うままに撮影を繰り返し、その度に自己と作品、他者との関係性を見つめ直し、ひとつひとつ形にすることだとの思いに到ります。これがその後繰り返し出展し続けた理由でもあり、震災後の清信にとって、唯一の拠り所だったのかもしれません。それゆえ、この個展の持つ意味は、自分自身へのひとつのけじめであり、今なお届いていない答えに向けて、自らが光を当てようとしているものでもあるのです。

さて、ここで描かれる世界は、以前の作品に触れられた方々にとっては、あまり変わっていないように見えるかもしれません。だからこそ、注意深くご覧になって欲しいのです。表層の静かなたたずまいとは裏腹に、その実、内面で蠢く意思や感情は、より深く、広い振幅を持って、観る側の身体を包みこんでいくことでしょう。作家自身の心象を映し出す鏡とも言える作品を前に、観る側にとっても、いくつかの共感が写し出されたのなら、それが清信にとってのひとつの答えであり、同時にあなた自身の無意識化にあるかけがえのないモノとの出会いの瞬間であるのかもしれません。

繊細かつ大胆に、身を晒すことでしか表現出来ない不器用さは、真摯に写真と向き合う生き方を選んだことで、やがて葦のようなしなやかで強いものへと昇華されるに違いありません。今はその途中、作品ひとつひとつに自己投影された喜びや哀しさ、躍動や沈静といった様々な感情を余すことなく全身で感じ取っていただければ幸いです。


多くの方々のご来廊を心より願っております。



#01

#01

#02

#02



○プロフィール

清信 一芳 Kazuyosi Kiyonobu

1974年 福島県生まれ。
2009年 高校卒業まで部活の剣道、仙台市内の大学在学中はアルバイトに忙しく、
就職後もほとんどカメラに触れることはなかったが、この年の8月、衝動的に一眼レフカメラを
購入したことから写真を撮り始める。
2010年 写真展をしてみたいと思っていたときにカロス・ギャラリーと出会い、
以来写真との向き合い方が変わる。

現在は、地元である南相馬市を拠点に仕事と写真作品の制作に取り組んでいる。


○出展歴
2011年  1月  Sha-gaku vol.2
     7月  Love and Joy
     10月  PHOTO AID in Miyagi 2011
2012年   2月  Story vol.3企画“2011” 清信一芳∞小田紗優美二人展 [ch0]
     7月  Love and Joy again

形式はグループ展もしくは二人展、会場はいずれもカロス・ギャラリー

 

Opening Partyのご案内!!

本個展を記念して、Openingr Party を開催します。

 日時 3月9日(土) 19:00 - 21:00 (延長あり)
 場所 カロス・ギャラリー内
 参加費 ¥800 (入場料は別途¥300をお支払いいただきます)
 予約不要、入退出自由、差し入れ、持ち込みは大歓迎です。

宜しくお願いいたします。