Kiyoyuki_Higuchi / Kalos Gallery

会期

 2013年5月11日(土)~6月2日(日)
 13:00~19:00、月曜日休み 入場料 \300
 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

終了しました。

樋口清之写真展 「 溶け出すように 」

私は「人生を彩るカケラは日常に散らばっている」と思っています。
つい見逃してしまいそうな小さなカケラも拾い集めるように写真を撮っています。
それはどんなに小さなカケラでも、一つ一つ積み重ねる事で人生を彩りあるものに
してくれるという思いがあるからです。

例えば強い光。
いつもと少し違う世界が見えるようで惹き付けられる。
でも、目が眩み何も見えなくなって行く。
もっと違う世界を見たいという好奇心。
何も見えなくなるのではという不安。

一瞬の出来事でも、色々な感情が生まれてくる。
それは、自分でも気づかなかった私が溶け出してくるような感覚。
生きていれば良い事もそうでは無い事もあるのは分かっています。
そういった事も含めて、また一つ私はカケラを見つけたような気がしました。

今後、どんな自分が溶け出すのかは分かりません。
でも目を背けずに見つめ続けていたいと思っています。

樋口 清之


カロス・ギャラリーは、福島県福島市在住の写真家 樋口清之(ひぐちきよゆき)の初個展となる
「 溶け出すように 」を開催します。

樋口は撮影フィールドを家族、街、自然といった自分の生活圏の中に置き、一見して身近な記録としての対象をスナップ的に撮り、更に注意深くカメラを通して見つめることで、そこから生まれ来る何モノかを追いかけてきました。言いかえれば、写真が担うもっとも重要な役割である瞬間の記録を捉えることが、単なる記憶のアーカイブではなく、いつの世にも共感しうる何かを想起させるモノとして変化するその時を見つめるために、カメラを持っていたとも言えます。

静かに流れる家族との生活、人や車が行き交う喧騒に彩られた街や一方でそれらを見守るように佇む自然に身を置いた時に、自分自身の有りよう、それらとの距離感を感じながら、時に感覚的に、時に恣意的に撮影を繰り返してきたこれまでの作品には、ある種のテーマ性を感じさせながらも、どこかその焦点は自分自身の中でさえ漠然としたものではありました。つまりは、その行為そのものが、自然にそして容易に撮れる現実という環境下に於いて、どれほど表現の可能性があるのかとの問いかけであり、もっとも答えを見つけづらいものでもあったわけです。

折しも大震災が起こり、本人を取り巻く環境も変化せざるを得なくなります。ある種の諦念を感じつつも、彼には自身の眼を持って現実を知る以外に、カメラを通して世界を見つめられる、救いとも言える手段があることに気づかされます。そして、ある意味、予定調和が崩れたが故に、これまで何気なく通り過ごしてきた情景の中にも、幾つもの新たな発見や衝動が有ったことは容易に想像がつきます。

さて、今回の初個展の中心を織りなす対象として、強い光の存在があります。眩しいくらいにハイキーに写し撮られたさまざまな情景の作品からは、強烈な光により見出されたもの、または逆に消されてしまったものが、境界さえも曖昧にし、溶け込んでしまっています。不思議な一体感とも言えるこの世界は、現在の彼にとっては、まぎれもなく目の前にある現実であると同時に、まだ見えていない、或いは今後見えてくるであろう未来への扉なのかもしれません。そして、そのことは、今或る世界の美しさやわれわれ自身を輝かせてくれる何ものかが存在しているからこそ、未来への希望が見えてくるもので、それらを緩やかにかつしなやかな気持ちでより身近なものとして接することが、方法のひとつではないかとのメッセージでもあるのです。

決して見る方に強いるわけではありません。ごく自然に自らが身を委ねるように写し撮ることで得た、現時点の彼自身への問いかけの答えがここにあります。光はその象徴であり、或いは幾つかある選択のひとつに過ぎないのかもしれません。もし、そうであったとしても、この個展により、別の何かに気付き、自分自身に合ったそれらを携えて、現在から未来へと進んでいく気持ちを持っていただけたなら、これに勝るものはないのです。

多くの方々のご来廊を心より願っております。




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○プロフィール

樋口 清之 Kiyoyuki Higuchi

1983年 福島県に生まれる。
色々と想像するのが好きな子供だったと聞いています。
高校生の時に音楽に目覚め一時、ギターに夢中になる。
そんな日の明け方、朝日に照らされた街を見て感動。
小さな事だったと思うが「もっと世界に触れていたい」と思い立ち散歩をする。
その後すぐに、ただ散歩するだけではもったいないと思いカメラを購入。
写真を撮り始める。
以来、色々な出会いを得ながら今も散歩は続いている。



○出展歴
2011年  7月  Love and Joy
    12月  自分自身へ・・・そして誰かに向けて
2012年  3月  Sha-gaku vol.4
     7月  Love and Joy again
    12月 Hope for tomorrow 写真展

形式はグループ展、会場はいずれもカロス・ギャラリー

 

Opening Partyのご案内!!

本個展を記念して、Openingr Party を開催します。

 日時 5月11日(土) 19:00 - 21:00 (延長あり)
 場所 カロス・ギャラリー内
 参加費 ¥800 (入場料は別途¥300をお支払いいただきます)
 予約不要、入退出自由、差し入れ、持ち込みは大歓迎です。

宜しくお願いいたします。