YAMAMOTO_Kohei / Kalos Gallery

会期
 2016年1月16日(土)~2月7日(日)
 13:00~19:00 月曜日休廊)
 入場料 ¥300 (期間中何度でも鑑賞出来るパスポート制)

終了しました。

Obliteration

写真を始めた頃、撮影途中のフィルムが入ったカメラを誤って開けてしまった。
旅行先で現地の街並みを撮影したはずが、それは実際の色や形を失い、全く異なる抽象的なイメージへと姿を変えていた。

写真は、その場所や、その瞬間を記憶するものである。
本作では、写真として、一度記憶されたはずのイメージの破壊、忘却を試みた。


山本 浩平

カロス・ギャラリーは、宮城県黒川郡在住の写真家 山本浩平(やまもとこうへい)による個展
「Obliteration(オブリタレーション)」をone by one企画として開催します。

one by one企画とは、ギャラリー半分のスペース(壁面長約12m)を使用し、ひとつの個展として成立させるもので、スペース全体を使用する個展と比べて、スケール感はやや小さくなりますが、内容的には同等のものを目指し、個人として作家活動をされている方々が発表しやすい場を提供しつつ、ギャラリーとして全面的にバックアップするものです。

今回この企画で作品発表する山本は、2015年9月、当ギャラリーの企画展『U-30 Photographic Expression』において、100個所に及ぶ人々の生活を、その象徴として夜の窓の光景をモチーフに写し撮り、それらをデジタル処理し、ひとつのビルもしくはアパートメントのようにした900×450mmの大判プリント作品にまとめ上げた若手写真家です。プロフィールにありますように、東京では美容師の傍らいくつかのグループ展に出展を重ね、その後一時的に写真家のアシスタントを行い、仙台に移り住んでからは、再び美容師として日常的に美の世界に身を置きながら、日々独自の写真を追いかけているという少し変わった経歴を持っています。アマチュアとして好きな写真を撮ることと仕事として写真と付き合うこと、同じ写真との関わりではありますが、全く異なる経験をしてきていることが、自身と写真との関係性に大きな影響を与えていることは言うまでもなく、現在もこの先にある答えを導き出そうと試行錯誤していると言えます。

そんな山本が今回選んだテーマは、タイトルにありますように「Obliteration」です。日本語では、抹消(すること)、破棄、削除の意味を持ちます。きっかけは、撮影途中のフィルムを誤って感光させてしまったことによります。そのネガを現像し、現れてきたイメージは、記録や記憶として残そうとした情景が消えてしまい、あらたな光と重なったことで生まれた色彩の世界は、まるで違った感覚を抱かせるものでした。写真はその言葉に入っているように写すことを目的として生まれ、目の前の現象や光景をそのままに、事実や情報として定着させ、そのことにより背後にある意味や思いをも記録に留めるものです。こうした行為の途中、普段はあってはならない光の再介入により、新たな一面を見せるに到ったのは、山本自身にとって、ある意味写真そのものを見直す契機になったのかもしれません。

偶然であれ、具象から抽象へと転換された際に、元々あった対象への想念といったものは、果たしてタイトルのように痕跡もなく抹消されてしまったのか、はたまたその核となるものが光により色彩へと変換されたのか、さまざまな捉え方が出来ることでしょう。また、多様な価値の創造がアートの役割のひとつであるとし、しかもそのことにより、今までに得られなかった感覚や感情を湧き立てたとしたならば、それらは提示するに値するものへと生まれ変わります。それは、あたかも、より濃密なもの、より本質的なものに還元しようと、すでにある美しいモノを破壊し、再構築や再生することに近いことなのかもしれないのです。

作品は全てデジタルCプリントにより、A3サイズ、全12点の展示予定です。



多くの方々のご来廊を心より願っております。



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○作品仕様

プリント:デジタルCプリント
印画紙種類:FUJICOLOR EVER-BEAUTY PAPER for LASER
印画紙サイズ:A3
予定作品点数:12点

○プロフィール

山本 浩平 YAMAMOTO Kohei

1989.5.27
東京都出身
宮城県黒川郡在住
2012年 美容師を辞め カメラマンアシスタントになる
2013年 カメラマンアシスタントを辞め 美容業に復帰
現在は美容業と作品制作を並行して行っている





○出展歴

2012年3月  グループ展『to』 karlyscrum 東京
2012年6月  グループ展『地球』 karlyscrum 東京
2012年10月 グループ展『流』 karlyscrum 東京
2013年6月  個展 『radiance』 art lab noct 東京
2015年9月  企画展 『U-30 Photographic Expression』 Kalos Gallery




 


1月19日(火)、2月5日(金)に、作家が終日在廊する予定です。
直接作家とお話をすることで、作品に対する理解も深まります。
是非とも、お越し下さい。

悪天候により、1月19日(火)⇒1月21日(木)に変更になります。

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同時開催 Gallery Collection

ギャラリー所蔵のハービー・山口、横木安良夫、中村ノブオのゼラチン・シルバー・プリント及びアーカイバル・インクジェット作品、高橋和海のタイプCプリント作品を展示します。

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